錆と凹みの大掃除
- kns 80
- 2024年4月12日
- 読了時間: 4分
34年間の錆と汚れ

△よく見るとボディはボコボコで錆も見える
1989年のデビューから34年間で20万km
そして私と旅を始めてから4年間で10万km
日本全国を駆け抜けてきたパオくん
当初は未舗装の駐車場で保管していたこともあり
その身体はもう錆や凹みでボロボロです
キャンバストップの布もすでに縮んでしまい
小雨ですら雨漏りが発生してしまっています
これから先も一緒に走り続けていくために
冬の乗れない期間で信頼する車屋さんに
キャンバストップの張り替えと合わせて
身体の錆や凹みを一掃してもらうことにしました

△よく見るとドアだけ少し色が違う

△ドアの取っ手ももうハゲハゲ
満身創痍で入院

△パンドラの箱を開けることになる予感…
2023年12月5日に主治医のもとに到着
ボディが剥がれていよいよ錆が隠せなくなった
満身創痍の身体で入院することになりました
ちなみにボディと合わせて抱えている課題の
エンジンのオイル下がりは部品がなく修復不可
主治医が進めている部品の試作や開発を待って
こちらは来年以降再入院して治すことにしました
主治医からの悲鳴の日々

△車を持ち上げようとしても鉄が歪んでいくだけ
一晩明けて主治医による診察を受けるパオくん
徐々にその悲惨な状態が分かってきました
錆はボディ全体を蝕んでおり穴だらけ
いわば末期がん状態です

△黒く見えるのは鉄が錆びて崩壊してできた穴

△白アリに食われた家のようにぽっかり穴が空く

△穴が貫通して向こう側の光が明るい

△なんだこのミルフィーユは

△シートベルトの付け根もサビサビ

△車屋さんが触れると簡単にボディは剥がれて…

△トンネル開通〜!!

△大きな穴が空いてしまいました
こんな状態の車に命を預けて
高速道路を120km/hで走っていたのかと思うと
今まで無事でいられたことに安堵するばかり
最初は「よろしく〜👍」という感じだった
車屋さんも「泣きそう…」「できる範囲で…」と
日に日に弱腰になっていく一方です
身体を切り刻んでゆく

△錆がひどい部分は丸ごと切り刻んでゆく
あまりの錆の酷さにパテでは太刀打ちができず
少し前に事故を起こして廃車になってしまった
部品取りのパオから無事な部分を移植して
切り貼りして治していこうという形に方向転換
どんどんとパオの錆びた部分を切除していきます

△錆を切り取るとまた奥から錆が出てくる

△事故車から切り取ってきた部分をくっつける

△ドアの下もぽっかりと穴が空いていました

△錆びたところを丸々切り取ってゆく

△ドアの下も事故車の部品を溶接して取り付け

△フロントメンバーも錆があるけど今回は見逃し

△事故車は前が凹んでいて移植できないためです

△助手席側も後ろ下半分はぜんぶ錆だらけ

△骨格の部分を移植して…

△次いで外装部分を溶接していきます

△タイヤの前やドアの下もぜんぶ切除

△この部分も事故車のパネルを溶接

△まるでブラックジャックの手術みたいだ…

△パオの形が見えてきた…

△位置を合わせていくの難しいんだろうな…

△錆を取ったら穴はここまで広がったそう

△事故車の部品でしっかり穴は埋まった

△こんな風に埋まるものなんだ…すごい…

△他にもたくさん空いていた穴を塞いでもらった

△ドアや窓の取っ手は外してシルバーに再塗装

△少しずつパオの形に戻ってゆく

△中身も空っぽだ…

△キャンバストップも外されている

△きっとこういう造形大変なんだろうなぁ…

△なんとなくパオの形になってきたぞ〜!!

△事故車の部品を貼り付けたところがよく分かる

△そのままマスキングしてゆく…

△色は変わらず純正色のオリーブグレー

△やはりパオはオリーブグレーに限ります

△ピカピカのオリーブグレーになったパオ

△幌も同色のまま新しくなりました

△窓の内側も調整し直してもらいました

△エアコン吹出口も運良くゲットしたので装着

△屋根についていたバーも

△バンパーやホイールキャップも

△そしてグリルも塗り直してもらいました

△写真で見ても明らかにピカピカになったパオ

△もうすぐ完成間近です
車屋さんでも経験したことのないあまりの錆に
店主の整備士さんもお手上げ状態
いつもお店に行く度に冗談ばかり投げかけてくる
お店で働くラフな感じの整備士さんが
実は高い板金や溶接の技術を持っているそうで
その整備士さんが本気になって
私の車はなんとか生き残ることができました
格好良すぎるぜ…
いよいよパオがピカピカになって戻ってくるのは
この記事を書いている翌週の平日
久しぶりにやかましくて乗り心地も悪い
けれどなによりも心地よいパオとのドライブが
とってもとっても待ち遠しいんだな〜



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